■最新情報
■深井保健科学研究所 第21回コロキウム
口腔と全身の健康-過去・現在・未来
◆日時:2022年8月28日(日)13:00~18:00
◆開催形式:オンライン(ZOOM)、12:30から入場可
◆参加方法:事前登録必要
◆事前登録方法: fukaik@fihs.org 宛Emailで標題を「第21回コロキウム事前登録」とし
氏名・所属・住所・連絡先の4項目記載,登録締切は8月26日(金)
◆主旨:
口腔と全身の健康との関連を示すエビデンスは、2000年以降、基礎研究、臨床研究、疫学研究の分野で蓄積され、健康寿命延伸と健康格差縮小を目指す健康政策に歯科口腔保健が位置づけられるようになってきた。特にビッグデータに基づく横断研究と多数例を対象としたコホート研究から得られるエビデンスは、わが国の研究者から多くの成果が報告され、この分野における世界の研究展開に貢献をしてきている。しかも超高齢社会の中でUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)を達成している日本の健康政策に対する世界の関心は高い。
日本国内においても、歯科口腔保健の向上とエビデンスに基づく医科歯科連携が社会保障制度の安定に寄与するという政策決定者からの期待が大きい.しかしながら、これまでの観察研究の結果からは、口腔と全身の関連を示すことができても因果関係の同定にはいたらないことが多く、統計的因果推論等を用いた新たな分析が健康政策の評価を行う上で課題の一つとなっている。
そこで、今回のコロキウムでは、口腔と全身の健康について、過去・現在そして未来に向けた課題について整理し、口腔と全身の健康との関係を示すエビデンス、それを踏まえた医科歯科連携という実践、そして健康寿命の延伸を目指した政策における歯科口腔保健の位置づけという3つの観点を踏まえた議論を行う。
◆セッション構成
セッション1.コホート研究およびリアルワールドデータを用いた研究展開
セッション2.統計手法を用いた観察研究からの因果推論の可能性
セッション3.歯科口腔保健と医療費
セッション4.実践および健康政策につなげる研究展開と基盤整備
◆話題提供者
嶋崎義浩(愛知学院大学)、古田美智子(九州大学)、竹内研時(東北大学)、松山祐輔(東京医科歯科大学)、佐藤美寿々(東京大学)、岩崎正則(東京都健康長寿医療センター研究所)、相田 潤(東京医科歯科大学)、野村義明(上海理工大学)、上野尚雄(国立がん研究センター)、百合草健圭志(静岡がんセンター)、安藤雄一(国立保健医療科学院)、岡本悦司(福知山公立大学)、花田信弘(鶴見大学)、神原正樹(神原グローバルヘル研究所)、深井穫博(深井保健科学研究所)他
[深井保健科学研究所 第21回最新コロキウム・口腔と全身の健康-過去・現在・未来]
■歯科口腔保健法,都道府県条例関連論1.上條英之,神原正樹,金澤紀子,深井穫博,三木昭代,新井誠四郎.歯科口腔保健法とこれからの歯科医療-人生80 年の健康長寿を目指して(座談会).8020 2013;12 :16-32 [[詳細]]
2. 深井穫博,大内章嗣.歯科保健推進条例の広がりと今後の展望.保健医療科学 2011;60(5 ):366-372 [詳細]
3. 深井穫博,大内章嗣,池主憲夫.歯科保健条例の広がりと8020 運動.8020 2011;10:78-83 [詳細]
4. 深井穫博:「歯科口腔保健の推進に関する法律」成立 歯科医療はどう変わっていくのか. the Quintessence.2011;30(10):51-54 [ 詳細]
5. 8020推進財団:歯科口腔保健法および都道府県条例.[詳細]
■第28回日本健康教育学会学術大会(東京) [詳細]
◆会 期:平成31(2019)年6月29日(土)~30日(日)
◆会 場:東京大学本郷キャンパス 東京都文京区本郷 7-3-1
医学部教育棟鉄門記念講堂
◆学会長:深井穫博 (深井保健科学研究所)
◆テーマ:健康教育・ヘルスプロモーションと健康政策‐健康寿命の延伸に向けて分野ごとの短期・長期アウトカム評価をどう共有するか。
■最新図書・論文紹介
1. 深井穫博(編著)。保健医療におけるコミュニケーション・行動科学 第2版・医歯薬出版、2022年2月発行
2. 深井穫博ほか: 歯科患者の口腔保健状態と全身の健康状態との関連 -8020推進財団 歯科医療による健康増進効果に関する研究(3年間追跡調査)-.日本歯科医学会誌, 38: 84-93, 2019.
3. 深井 穫博: 超高齢社会における歯科医療のカッティングエッジ 拡大する歯科口腔保健の役割. The Quintessence, 38(1): 0027-0028, 2019.
4. Fukai K, et al. Oral health for an ageing population,Achieving a healthy ageing society,FDI,2018.
5. Fukai K, et al. Oral health for an ageing population,Roadmap for healthy ageing,FDI,2018.
6. 中村修一,深井穫博,大野秀夫他.ネパール歯科医療協力会30年の活動‐ネパール人の自立と持続-歯界展望 2018,132(3): 589-613.
7. 深井 穫博ほか.歯科患者の口腔保健状態と全身の健康状態との関連 8020推進財団 歯科医療による健康増進効果に関する研究(2年間追跡調査), 日本歯科医学会誌 2018,37:63-72
8. 深井穫博.診療報酬・介護報酬と地域保健医療介護,歯界展望2018,1132(2):393‐399.
9. 深井穫博.長寿社会における健康政策課題と8020運動,日本歯科医師会雑誌2017,69(10):16-17.
10. Fukai K, Ogawa H, Hescot P.Oral health for healthy longevity in an ageing society: maintaining momentum and moving forward. Int Dent J. 2017Sep, 67 Suppl 2:3-6.
11. 深井穫博.少子高齢社会における社会保障と歯科医療・口腔保健,歯界展望 2017, 130:582-583.
12. 深井穫博.グローバルな高齢化の課題に歯科臨床医はどう向き合うべきか,the Quintessence 2017, 36:184-185.
13. Fukai K: Oral health for achieving healthy longevity in an aging society: evidence and policy, The International Journal of Oral Health 2017; 13:52-57.
14. 深井穫博ほか.一般地域住民の口腔および全身の健康‐8020推進財団歯科医療による健康増進効果に関する研究, 日本歯科医学会誌, 36: 62-73. 2017.
15. 深井穫博.歯科口腔保健の推進に関する「基本的事項」の取り組み状況と今後の課題,公衆衛生.2017; 81(1), 6-13.
16. 深井穫博.エビデンスに基づく健康政策とグローバルヘルス, 歯界展望2017, 129(5): 1004-1005.
17. 深井穫博.認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)と歯科医療・口腔保健, 歯界展望 2016, 127(2): 246-249.
18. 深井穫博ほか.歯科患者の口腔内状態および全身の健康状態‐8020推進財団歯科医療による健康増進効果に関する研究,日本歯科医学会誌 2016: 35;39‐50.
19. 深井穫博. 歯科開業医ができる国際保健医療協力 日本国際保健医療学会編. 国際保健医療のキャリアナビ. 南山堂. 東京. 2016.127-133.
20. 日本歯科医師会(深井穫博編集委員長).健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス2015,日本歯科医師会,東京,2015[詳細]